ニホンヒメグモのシート式不規則網による捕食様式

(46.2MB, 00:01:22)
撮影日:2013/09/24
撮影場所:神戸大学キャンパス
種類
ニホンヒメグモ
Nihonhimea japonica

キーワード
不規則網
シート
ノックダウン
非粘着


眇棆豬住
(Keizo Takasuka)
2013/10/18登録


動物界 >節足動物門 >クモ綱 >クモ目 >ヒメグモ科 >ヒメグモ属 >

 ニホンヒメグモは、シートつきの不規則網を張り、中心に吊るした枯れ葉シェルターの中に隠れてエサを待ちます。
 動画では、撮影者が右方から蚊の死体をシートに投げ入れると同時にクモがシェルターから飛び出し(一瞬なので注意)、シート下から蚊を捕らえようとします。蚊が死んでいるせいで見つけるのに少し手間どりますが、捕らえた蚊をラッピングした後、ゆっくり持ち上げてシェルターに持ち帰ります。


☆もっと詳しく
 ニホンヒメグモの網はヒメグモ科に共通する不規則網で、その中心部には枯葉でできたシェルター、底部には非粘着のシート状構造を持つという特徴があります。産卵もこのシェルター内で行われます。シートより上にはこれもまた非粘着の迷網が張り巡らされており、ここに飛び込んでしまった昆虫が落ちてシートにキャッチされると、動画でも見られるように、クモはシェルターから落ちるようにして瞬時にシートの裏側に移動し、シート越しに獲物を捕らえてシェルターに持ち帰ります。このシートを利用した捕虫と落ちるような移動による捕食様式をノックダウン式と言います。なお飼育下の観察での印象では、捕虫後にシートにできた穴は、その日のうちに補修されます。このノックダウン式の捕食様式を説明した文献は殊の外少なく、撮影者の知る限り池田ら(2003)しかなく、ごく普通に見られるクモでありながらその捕食の様子を捉えたこの動画は貴重なものと言えます。
 ヒメグモ科は総じて立体的な不規則網を張りますが、その立体的な網型も種やグループによって様々で、Benjamin & Zschokke (2003)によると大まかに4つのタイプに分けられ、4つそれぞれに違った捕食様式や捕食行動があります。そのうちニホンヒメグモのようにシートを持つ網はタイプ4(Coleosoma-type)に分類され、それらはこの動画のようなノックダウン式の捕食様式を行うと考えられます。

Benjamin, S. P., & Zschokke, S. (2003). Webs of theridiid spiders: construction, structure and evolution. Biological Journal of the Linnean Society, 78(3), 293-305.
池田博明 編 (2003) クモの巣と網の不思議 多様な網とクモの面白い生活.文葉社.

(データ番号:momo131018pj01b)

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